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これ以上、収納できない事を理由に文庫本しか買わないと決めていたら、 すっかり時代遅れに。 新刊が文庫本になるには時間がかかりますから、、、 一歩、後行く読書好きです。 本書も〈2011年本屋さん大賞〉に選ばれた、ちょい旧作。 で、帯には〈本屋さん大賞〉と〈R18〉の文字。 なんだか、「見てもいいが、見るな」と言われているような。 これだけでワクワクしたりして、、、 本編は、にっちもさっちも行かない。どうしたらいいのか分からない。 何をしたらいいのか分からない。のオンパレード。 そんな、どうしようもない奴らのどうしようもない現実を、救うでなく、かばうでなく、 淡々と描いています。 この妙に淡々とした描写が、ページを重ねる度に、絶望の裏路地へと追いやられていきます が、突然、バネが反発するかのように「甘えてんじゃね~よ」っと憤慨したりもして。 なんだか胸をかきむしられる本です。 で、不思議なことに、横に誰かがいないと壊れそうなくらい弱く、やたら欲望だけは強い 登場人物達に「おい、頑張れや~」と声をかけたくもなる。 身に覚えがあるせいか? 摩訶不思議な小説です。 おまけに、ここには悪者がいません!! 主人公が次から次へと繋がっていく連鎖的オムニバス形式の中、いち脇役が、次には 主人公へとなっていく構成に、なるほど人の数ほど人生があり、人の数ほど答えがある。 と、同時にそれぞれの生活感が痛いほど見えることで、憎みきるほどの登場人物がいません やっぱり不思議な小説です。 ただ、どの主人公にも共通しているのは、押さえきれない〈性〉が〈生〉へと 昇華していく過程。
たしかに〈性〉は〈生〉のためであり〈生〉は〈性〉のためにある。 ナンノコッチャ…………… 読み始めると、次の展開がやけに気になることもなく。 新鮮な言葉の洪水に溺れるでなく。 それても丁寧に一語一句を読みといていかないと、なんとなく損をするような本でした。⑦
by tokyo-rextv
| 2014-03-07 00:35
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